カブリダニの主要種の識別
「3対 (s4, Z4, Z5) の胴背毛が長い」グループのうち,「Z5が背板幅より長い」グループを腹肛板の形状で識別し,受精囊を観察する.
腹肛板の側縁が内側に曲がっている
腹肛板の側縁が内側に曲がっている,もしくは,くびれていると「花瓶型」か「ひょうたん型」と呼ばれる.
① 受精囊頸部の壁が薄い ・・・ ニセラーゴカブリダニ (1.9MB)
② 受精囊頸部の壁が厚い ・・・ コクフカブリダニ (1.5MB)
腹肛板の側縁が直線である
腹肛板の側縁が直線であれば,「五角形」もしくは「ホームベース型」と呼ばれる.9種が該当する.そのうち,採集記録の多い2種を識別する.
① 受精囊頸部は小さくて壁面が薄い ・・・トウヨウカブリダニ (1.4MB)
② 受精囊頸部は長くて壁面が厚い ・・・ニセトウヨウカブリダニ (1.4MB)
なお,トウヨウカブリダニのIV脚にある3本の巨大毛の長さは,膝節>脛節>基ふ節,であり,Z5はニセトウヨウカブリダニのZ5よりも長い.ニセトウヨウカブリダニのIV脚にある3本の巨大毛の長さは,膝節>基ふ節>脛節,である.
その他の種の受精囊の形状
管状 : タイリクカブリダニ (画像なし)
U字状 : シガ,ナンゴク,イシヅチ (画像なし)