全種識別の流れ

1.亜科の識別

2.ムチカブリダニ亜科

 -1.ニセムチカブリダニ属

 -2.モリカブリダニ属

 -3.コンボウカブリダニ属

 -4.ウルマカブリダニ属

3.ムチカブリダニ亜科の7属

4.特定の毛が長い

 -1.4対の毛が長い

 -2.3対の毛が長い

 -2-1.Z5がさらに長い

 -2-2.Z5が長い

 -3.2対の毛が長い

 -4.1対の毛が長い

5.どの毛も同じ長さ

 -1.全体的に長い

 -2.全体的に短い

 -3.Z5がやや長い

 -4.全体的にほどほど①

 -5.全体的にほどほど②

6.ホンカブリダニ亜科

 -1.J2とR1がある

 -2.腹肛板が小さい

 -3.s4がとs6より長い

 -4.s4とs6は同長

7.カタカブリダニ亜科

 -1.z6がある

 -2.カタカブリダニ亜属

 -3.アントセイウス亜属①

 -4.アントセイウス亜属②

 -5.アントセイウス亜属③

 -6.アントセイウス亜属④

 -7.アントセイウス亜属⑤

カブリダニ土着全種の識別

カタカブリダニ属アントセイウス亜属のJV3がある15種 (基本パターン) のうち,ST3が板間膜から生える6種を識別する.

 

① 周気管先端はj1の前方に位置し,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,腹肛板の小孔はJV2の後方に位置し,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節から巨大毛が生え,巨大毛の先端が結節状である場合は,キタミカブリダニ である.

② 周気管先端はj1の前方に位置し,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,腹肛板の小孔はJV2の後方より内側に位置し,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節から巨大毛が生え,巨大毛の先端が結節状である場合は,リュウキュウカブリダニ である.

③ 周気管先端はj1の前方に位置し,胴背毛は全体的に短く,鋸歯がある.Z4とZ5の先端は結節状,受精嚢頸部は釣鐘状,第IV脚の基ふ節に巨大毛があり,膝節と脛節の毛の先端が結節状であれば,ノコギリカブリダニ である.

④ 周気管先端はj1の前方に位置し,胴背毛は全体的に短く,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,第IV脚の基ふ節に巨大毛がある場合には,ヤスマツカブリダニ (画像なし) である.

⑤ 周気管先端はj1とj3の間に位置し,Z5の先端は鋭く尖り,受精嚢頸部は円筒状,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節に巨大毛がある場合には,ミソカブリダニ (画像なし) である.

⑥ 周気管先端はj3とz2の間に位置し,Z5の先端は鋭く尖り,受精嚢頸部はU字状,第IV脚の基ふ節に巨大毛がある場合には,シンシュウカブリダニ (画像なし) である.