カブリダニ土着全種の識別
カタカブリダニ属アントセイウス亜属のJV3がある15種 (基本パターン) のうち,ST3が板間膜から生える6種を識別する.
① 周気管先端はj1の前方に位置し,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,腹肛板の小孔はJV2の後方に位置し,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節から巨大毛が生え,巨大毛の先端が結節状である場合は,キタミカブリダニ である.
② 周気管先端はj1の前方に位置し,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,腹肛板の小孔はJV2の後方より内側に位置し,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節から巨大毛が生え,巨大毛の先端が結節状である場合は,リュウキュウカブリダニ である.
③ 周気管先端はj1の前方に位置し,胴背毛は全体的に短く,鋸歯がある.Z4とZ5の先端は結節状,受精嚢頸部は釣鐘状,第IV脚の基ふ節に巨大毛があり,膝節と脛節の毛の先端が結節状であれば,ノコギリカブリダニ である.
④ 周気管先端はj1の前方に位置し,胴背毛は全体的に短く,Z5の先端は結節状,受精嚢頸部は盃状,第IV脚の基ふ節に巨大毛がある場合には,ヤスマツカブリダニ (画像なし) である.
⑤ 周気管先端はj1とj3の間に位置し,Z5の先端は鋭く尖り,受精嚢頸部は円筒状,第IV脚の膝節,脛節,基ふ節に巨大毛がある場合には,ミソカブリダニ (画像なし) である.
⑥ 周気管先端はj3とz2の間に位置し,Z5の先端は鋭く尖り,受精嚢頸部はU字状,第IV脚の基ふ節に巨大毛がある場合には,シンシュウカブリダニ (画像なし) である.